Core i5とRyzen 5の違いを比較!どっちが速い?

Core i5とRyzen 5

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パソコンを新調しようとしたとき、あるいは自作PCを組もうと考えたとき、まず最初に悩むのが「CPU選び」ではないでしょうか。
特に、ミドルレンジの人気モデルであるIntelの「Core i5」とAMDの「Ryzen 5」は、性能・価格ともに拮抗しており、どちらを選べばよいのか決めかねる方も多いはずです。

「結局、Core i5とRyzen 5ってどっちがいいの?」

この問いに対して、単純な「こっち!」という答えはありません。なぜなら、使う目的や求める性能、コスト感、将来のアップグレード計画などによって「正解」が変わってくるからです。

性能はもちろん、価格、電力効率、内蔵GPUや対応チップセットまで…
CPUはパソコン全体のパフォーマンスと快適さを左右する「心臓部」であり、慎重に選びたい重要なパーツと言えるでしょう。

この記事では、Core i5とRyzen 5の違いを徹底比較し、あなたにぴったりの1台を選ぶためのポイントをわかりやすく解説していきます。ゲーミング、動画編集、日常用途——どんな使い方にも対応できるよう、目的別・価格別に最適な選び方もご紹介。

これを読めば、もうCPU選びで迷うことはなくなります!
さあ、Core i5とRyzen 5の違いを一緒に掘り下げていきましょう。

内容早わかり表
  1. Core i5 と Ryzen 5 の比較表
  2. Core i5とRyzen 5とは?基本スペックの概要
  3. 性能の比較:シングルコア vs マルチコア性能
  4. 内蔵GPU性能の違い
  5. 消費電力と発熱の違い
  6. コストパフォーマンス(価格対性能)
  7. チップセットとプラットフォームの違い
  8. ゲームやクリエイティブ用途での実際の選び方
  9. ノートPCでのCore i5とRyzen 5の違い
  10. 最終的なおすすめと選び方ガイド

Core i5 と Ryzen 5 の比較表

項目Intel Core i5AMD Ryzen 5
ブランドの特徴シングルコア性能が高くゲームに強い。歴史が長く安定性も高いコスパが高くマルチコアに強い。長期的なアップグレード性が高い
コア・スレッド構成例:Pコア+Eコアのハイブリッド構成(10コア16スレッドなど)6コア12スレッドのシンプル構成が主流
製造プロセスIntel 7(10nm相当)5nmプロセスで高効率
シングルコア性能とても高い。特にゲームで優勢良好だがCore i5にわずかに劣る場合が多い
マルチコア性能良好(P/Eコアで効率的)動画編集・マルチタスクで強い傾向
内蔵GPU性能UHD / Iris Xe(※Fモデルは内蔵GPUなし)Radeon Graphics(Gモデルはゲームも軽く動く)
消費電力・熱高負荷時に発熱しやすく、冷却性能が重要消費電力が低く発熱も控えめ
対応メモリDDR4 / DDR5(マザーボードによる)AM5世代はDDR5のみ
対応プラットフォーム(ソケット)LGA1700(次世代で変更の可能性大)AM5(長期サポート予定で将来性が高い)
チップセットの特徴機能差が大きく、Zシリーズで真価発揮下位チップセットでも高機能でコスパ良い
ゲーム用途FPSが高めで最適ほぼ同等だがIntelに一歩譲る傾向
クリエイティブ用途十分な性能だがRyzenが優位な場合も動画編集・エンコードなどで優秀
ノートPCでの特徴シングル性能と軽作業が得意。P/U/Hで用途が分かれるマルチ性能・省電力に優れ、コスパ良い
コストパフォーマンス性能は高いが総額はやや高くなる傾向CPU+マザボの総額が安く収まりやすい
向いている人ゲーム中心・高い応答性を求める人マルチタスク・動画編集・長期運用を求める人
総評ゲーム重視なら最有力コスパ・将来性・多用途なら最有力

Core i5とRyzen 5とは?基本スペックの概要

PCの心臓部とも言える「CPU」。中でも、ミドルレンジの代表格として挙げられるのが Intelの「Core i5」シリーズと、AMDの「Ryzen 5」シリーズ です。この記事では、これら2つのCPUの基本的なスペックや特徴を分かりやすく解説していきます。

ブランドと立ち位置の違い

IntelのCore i5は古くから親しまれているブランドで、ビジネス用途からゲーミングまで幅広くカバーする汎用性の高いモデルです。一方、Ryzen 5はAMDが展開するコストパフォーマンスに優れたCPUで、近年の改良によって性能面でもCore i5に互角以上の勝負を挑んでいます。

どちらも一般ユーザーにとって「ちょうどいい性能」を提供しており、どのCPUを選ぶかによってPC全体のパフォーマンスが大きく左右される存在です。

コア数とスレッド数の比較

Core i5(第13世代などの最新モデル)では、高性能コアと高効率コアを組み合わせたハイブリッド構成が採用されており、例として「6つのPコア + 4つのEコア」で計10コア、16スレッドという構成が主流です。

Ryzen 5(7000番台など)では、コア構成はシンプルな「6コア12スレッド」ながら、高効率で安定したパフォーマンスを発揮します。用途によってはRyzenの方が熱効率に優れるシーンもあります。

メモリ・対応ソケット・製造プロセス

最新のCore i5はDDR5メモリやPCIe 5.0に対応していますが、Ryzen 5も同様の最新仕様に準拠しています。特にAMDは「AM5ソケット」の導入で、長期的なアップグレードにも適している点が注目されています。

また、製造プロセスではRyzen 5が5nmなどの先進的なプロセスを採用している一方、Core i5はIntel 7(10nm相当)での製造が主流となっています。この点でも、消費電力や発熱の違いに影響を与えます。

まとめると、どちらもミドルレンジの中核を担う優秀なCPUですが、設計思想や性能のバランスには明確な違いがあります。これらを理解することが、最適なPC選びへの第一歩になるでしょう。

性能の比較:シングルコア vs マルチコア性能

パソコンの性能を語るうえで、CPUのスペックは欠かせません。その中でも、「シングルコア性能」と「マルチコア性能」の違いは、ユーザーの使い方に直結する重要なポイントです。Core i5とRyzen 5、どちらのCPUを選ぶべきかは、この2つの性能を理解することで、より明確になります。

シングルコア性能が光る場面とは?

シングルコア性能とは、1つのコアがどれだけ高速に処理できるかという能力を示しています。ゲームや古いアプリケーション、表計算ソフトのように、一部の処理しかコアを活かせないアプリでは、この性能が重要になります。

IntelのCore i5シリーズは、シングルコア性能の高さに定評があり、最新世代では処理速度とレスポンスの向上が著しいです。とくにゲーミング用途では、その差がフレームレートや描写の滑らかさに現れやすく、Intelが一歩リードするケースが多く見られます。

マルチコア性能が活きるシーン

一方で、動画編集や3Dレンダリングのような重たい作業では、複数のコアをフルに使った並列処理が求められます。このようなタスクでは、Ryzen 5シリーズが強みを発揮します。AMDはCoreとスレッド数を積極的に増やしており、最新のRyzen 5 7000番台では、実作業での快適さがさらに向上しています。

また、バックグラウンドで複数のアプリを動かしながら作業するマルチタスキング環境でも、Ryzenは安定したパフォーマンスを示します。

まとめ:使い方で選び方が変わる

「何に使うか」で優先すべき性能が変わってきます。日常的な用途やゲーム中心ならシングルコア性能が重視され、Core i5が優位です。一方、編集作業やマルチタスクが多い方には、マルチコアに強いRyzen 5がおすすめです。

自分の用途に合った性能を重視することで、より満足度の高いPC選びが可能になります。

内蔵GPU性能の違い

PCを選ぶ際、CPU性能はもちろん重要ですが、見落としがちなのが「内蔵GPU(グラフィックス処理ユニット)」です。特にクリエイティブ用途や軽いゲームを楽しみたい方にとって、内蔵GPUの性能差は意外と大きな影響を及ぼします。ここでは、Core i5とRyzen 5に搭載されている内蔵GPUの違いをわかりやすく解説します。

Core i5の内蔵GPU:Intel UHD / Iris Xe

IntelのCore i5シリーズは、機種によって「Intel UHD Graphics」または「Iris Xe Graphics」が内蔵されています。とくに11世代以降のCore i5に搭載されるIris Xeは、従来のUHD Graphicsと比べて大幅な性能向上が見られます。動画編集やフルHDでの軽量ゲーム(MinecraftやLoLなど)も快適に動作するレベルです。ただし、型番に「F」が含まれるモデル(例:Core i5-13400Fなど)は内蔵GPU非搭載なので、いずれにしても別途GPUが必要になる点は注意が必要です。

Ryzen 5の内蔵GPU:Radeon Graphics

一方、Ryzen 5シリーズには型番に「G」が付いたモデル(例:Ryzen 5 5600G, 7600Gなど)にRadeon Graphicsが内蔵されています。こちらはAMDのAPU(CPU+GPU統合型プロセッサ)という位置付けで、内蔵GPU性能はIntelに比べて高い傾向にあります。軽量なゲームであればフルHD表示も可能で、さらに動画エンコードもスムーズなケースが多いです。

どちらを選ぶべき?

軽めのゲームや動画編集をPC単体で行いたい方には、Ryzen 5 Gシリーズのほうがコストパフォーマンスに優れています。一方で、CPUとしてのパフォーマンスや他のシステムとの組み合わせを優先する場合は、IntelのCore i5(特にIris Xe搭載モデル)も非常に魅力的です。

内蔵GPUの性能は年々向上していますが、それでも重めの3Dゲームや本格的なクリエイティブ作業を視野に入れる場合は、専用グラフィックカードの搭載がおすすめです。それでも用途が限定される場合には、この内蔵GPU性能の違いが重要な判断材料となるでしょう。

消費電力と発熱の違い

CPU選びで意外と見落としがちなのが「消費電力」と「発熱」の違いです。性能だけに目がいきがちですが、静音性や電気代、長期使用時の安定性にも関わってくるため、PCを選ぶうえで非常に重要なポイントです。ここでは、IntelのCore i5とAMDのRyzen 5を比較しながら、それぞれの特性やメリット・デメリットを詳しく見ていきます。

カタログスペックに現れるTDPとは?

CPUには「TDP(Thermal Design Power)」という項目があり、これは簡単に言えばそのCPUが通常環境で発生させる最大の熱量を示しています。たとえば、Intel Core i5-13400はおよそ65W、Ryzen 5 7600もおよそ65Wと表記されていますが、実際の使用環境ではこれより高いワット数に達することもあります。

実使用時の消費電力量の違い

日常的な作業(Web閲覧やWord、動画視聴)では、両者それほど大きな差はないものの、ゲームや動画編集といった高負荷時には差が現れます。Ryzenは比較的効率的なアーキテクチャが採用されており、同じ性能を引き出すのに必要な電力が少ないケースが多いです。一方、Intelは高負荷時に高クロックで粘ってくれる傾向があるため、パフォーマンスは出ますが、その分発熱も増える傾向があります。

冷却システムへの影響

発熱の差は冷却装置選びにも影響します。Intelは特に最新世代になるほど、高性能モデルほど冷却面に注意が必要です。標準のCPUクーラーでは足りず、別途高性能な空冷・水冷クーラーが求められることも。一方Ryzenは多くのモデルに比較的優秀な純正クーラーがついており、静音かつ安定した動作が可能な点が魅力です。

結論:静音・省電力ならRyzen、有利なパフォーマンスならIntel

選ぶ基準は用途によりますが、省エネや静音性を重視するならRyzen 5が優位です。一方で、パフォーマンス最優先で、自作環境の冷却にこだわるならCore i5も十分に魅力的。長時間使用するPCほど、この「消費電力と発熱」は無視できない要素になるので、しっかりとチェックして選ぶことをおすすめします。

コストパフォーマンス(価格対性能)

パソコンを選ぶ際、性能はもちろん大事ですが、限られた予算内でいかに満足できるスペックを手に入れるかも大きなポイントです。特にCPUはシステム全体の心臓部ともいえる存在で、コストパフォーマンスの良し悪しが最終的な満足度を大きく左右します。ここではIntelのCore i5とAMDのRyzen 5のコストパフォーマンスに注目して、どちらが「お得」なのかを多角的に見ていきましょう。

性能と価格のバランスを比較

Core i5とRyzen 5はどちらもミドルクラスに位置付けられており、比較的手頃な価格で高い性能を提供してくれる人気モデルです。価格帯が似通っていても、得意な分野や用途に応じた性能差があるため、ただ安いからと選ぶのではなく、目的に応じて選ぶことが重要です。

たとえば、ゲームのようなシングルコア性能が重視される用途では、最新のCore i5が強みを発揮することが多いです。一方で、動画編集や複数アプリを同時に使うようなマルチスレッド処理ではRyzen 5が価格に対して非常に高いパフォーマンスを発揮する場面も少なくありません。

周辺機器との組み合わせによるコストの違い

CPU単体の価格だけでなく、プラットフォーム全体のコストも考慮すべきです。たとえば、Ryzenは比較的安価なマザーボードでも高性能を発揮しやすい傾向がありますし、最新のAM5プラットフォームならDDR5メモリやPCIe 5.0といった次世代技術にも対応しています。

一方、Intelの場合は最新世代のCPUをフル活用するには対応チップセットが必要で、トータルコストがやや高めになるケースもあることに注意が必要です。

長期的な投資視点も忘れずに

コストパフォーマンスは目先の価格だけでなく、将来のアップグレードや売却価値も含めて考えるのが理想的です。AMDの方がソケット互換性が高く、同じマザーボードでのCPU交換がしやすいというメリットもあるため、長期的に見ると投資対効果が高いこともあります。

どちらを選んでも優れたCPUであることは確かですが、ご自身の用途と予算に合わせて、「どちらが今、お得なのか」を見極めることが重要です。

チップセットとプラットフォームの違い

Core i5とRyzen 5を比較する際、単にCPUそのものの性能だけでなく、「チップセット」や「プラットフォーム」も非常に重要な比較ポイントとなります。これらはマザーボードの機能性や将来の拡張性を左右するため、選び方ひとつでPC全体の使い勝手まで変わってしまうのです。

対応するチップセットとその特徴

IntelのCore i5はLGA1700ソケットで、対応するチップセットにはB660、H670、Z690などがあります。対して、Ryzen 5はAM4(旧世代)やAM5(最新世代)ソケットを採用し、B550、X570、B650、X670などが対応チップセットです。Intelはチップセットごとに機能差が大きく、オーバークロック対応・非対応やPCIeレーン数に差があります。一方、AMDは比較的下位チップセットでも高機能で、コスパを重視するユーザーに人気があります。

メモリとストレージの接続性

プラットフォームの違いは、使用できるメモリやストレージ速度にも直結します。Intel 13世代ではDDR4とDDR5両対応のマザーボードがあり、ユーザーの予算に応じて選ぶことが可能です。AMDのAM5プラットフォームではDDR5メモリのみ対応となっているため、最新技術の恩恵を受けられる反面、導入コストはやや高めになる傾向があります。

また、PCIe 4.0や5.0といった最新規格への対応も見逃せません。AMDのB650/X670マザーボードではPCIe 5.0に対応したモデルが多く、将来的なGPUやSSDのアップグレードに有利です。

拡張性とアップグレードパス

将来的なパーツ交換やアップグレードも考慮するなら、プラットフォーム選びは非常に重要です。AMDのAM4は長期間サポートされた実績があり、同一ソケット内でのCPU交換がしやすかったのが特徴です。現在のAM5も長期サポートが予定されており、今後の拡張に期待できます。

一方で、Intelは世代ごとにソケットが変更される傾向があり、次世代CPUでのアップグレードにはマザーボードごとの交換が必要になるケースが多いです。

パフォーマンスだけでなく、将来性や拡張性、コストも含めて「どのプラットフォームを選ぶか」があなたのPCライフを大きく左右します。

ゲームやクリエイティブ用途での実際の選び方

求める作業に合わせたCPUの力を見極めよう

パソコンを使う目的が「ゲーム」や「クリエイティブ用途」なら、CPUの選び方は非常に重要です。どちらも高い処理能力を要求されるため、単純なスペック比較だけでは見えない“得意分野”を理解することがポイントです。

ゲーム用途ではシングルコア性能に注目

最新のゲームにおいて、多くの処理が高速なシングルコア性能に依存します。これはフレームレート(FPS)や描画の滑らかさに直結するからです。この点では、Intel Core i5シリーズがやや優勢。例えば、Core i5-13400やi5-13600Kでは、多くのタイトルでRyzen 5と比べて数%〜10%程度高いFPSを記録する傾向があります。特にCPU依存度の高いeSports系タイトル(VALORANT、CS:GOなど)では差が出やすいです。

クリエイティブ用途にはマルチコア性能も重要

動画編集や3Dモデリング、音楽制作など並列で大量の処理を必要とする分野では、Ryzen 5のマルチコア性能が光ります。例えばRyzen 5 7600や5600Xは、レンダリングやエフェクト処理において高い効率を発揮し、作業時間を短縮できます。加えて、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveといったソフトでは、Ryzenを搭載したPCがスムーズな再生や高速書き出しを実現するケースも多いです。

GPUとのバランスも考慮しよう

いくら高性能なCPUを使っても、グラフィックボード(GPU)とのバランスが悪ければ本来の性能は発揮できません。「CPUが少し控えめでもGPUに投資した方がよい」という選択肢もあります。特にゲーム中心であれば、GPUの性能がフレームレートに与える影響は非常に大きいため、Core i5+上位GPU、Ryzen 5+ミドルレンジGPUなど、予算に応じた最適な組み合わせを考えるのがベストです。

実使用シナリオに合わせて判断を

予算や目的、使用アプリケーションによって「ベストな選択」は異なります。「自分が何を重視するのか」を明確にすることで、CPU選びの迷いは自然と晴れていくはずです。性能だけでなく、トータルのバランスを意識して選びましょう。

ノートPCでのCore i5とRyzen 5の違い

ノートパソコン選びにおいて、CPUの選定は非常に重要です。特に中価格帯で人気の「Intel Core i5」と「AMD Ryzen 5」は、どちらも高いパフォーマンスを誇る定番の選択肢ですが、その違いを正しく理解しないまま購入してしまうと、自分の用途に合わないモデルを選んでしまう可能性があります。

そこで今回は、ノートPCに搭載されているCore i5とRyzen 5の違いを分かりやすく解説します。

モバイル向けモデルの違い

ノートPCに使われるCore i5やRyzen 5は、デスクトップ用とは異なる「モバイル向けモデル」が採用されています。たとえば、Intelでは「i5-1340P」や「i5-1335U」、AMDでは「Ryzen 5 7530U」や「Ryzen 5 6600H」などが代表的です。

「P」や「U」は省電力重視、「H」は高性能重視といった用途の違いがあるため、CPUの型番も確認しながら選ぶのがポイントです。

パフォーマンスと価格のバランス

性能面では、Intelはシングルコア性能に優れており、Office作業やWeb閲覧、軽い動画編集などではCore i5に軍配が上がる場面も多いです。一方で、AMD Ryzen 5はマルチコア性能が高く、同価格帯でもコア・スレッド数が多い傾向にあるため、複数のアプリを同時に使ったり、マルチタスクを多用する人にはRyzen 5が向いています

また、Ryzen搭載モデルは全体的にコストパフォーマンスが高く、同じ価格帯でより性能の高い構成を選べる可能性もあります。

バッテリー持ちと発熱の違い

モバイルPCではバッテリー持続時間や熱管理も重要です。近年は両メーカーとも省電力性が改善されてきましたが、省電力モデルのRyzen 5 Uシリーズは長時間駆動に優れる傾向があり、出先での作業が多いビジネスマンには安心です。

とはいえ、IntelのEコア(効率コア)を活用した12世代以降のCore i5も、電力効率を大きく改善しています。最新世代であれば、どちらもバッテリーに大きな不満はありません。

まとめ:どちらも優秀だが、用途に応じた選択を

ノートPCにおけるCore i5とRyzen 5の違いは、性能そのものだけでなく、消費電力、価格、冷却性などさまざまな要素が複雑に絡み合っています。

軽作業中心ならIntel Core i5、高性能を求めるならRyzen 5が狙い目。特に価格を重視するのであれば、Ryzen搭載モデルの方が割安に高性能を手に入れられるケースも多いため、購入前にスペック表をしっかり確認しましょう。

最終的なおすすめと選び方ガイド

パソコンの心臓部ともいえるCPU選びは、性能だけでなくコストや用途、将来性まで見据えた判断が重要です。ここまでCore i5とRyzen 5の特徴を比較してきましたが、ここでは「結局どちらを選べばいいのか?」という疑問にズバリお答えします。

用途に合わせた選び方

まず注目したいのは、あなたがパソコンを何に使うのかという点です。たとえば、WordやExcelを使った日常的な事務作業、動画やWeb閲覧などの軽い作業が中心なら、Core i5もRyzen 5もどちらも十分な性能を誇ります。

しかし、ゲームを快適にプレイしたいなら、シングルコア性能や高クロックに優れたIntel Core i5がやや有利な傾向があります。一方で、動画編集や複数のソフトを同時に使うようなマルチタスクが多い方には、コア数とスレッド数で勝るRyzen 5が強みを発揮するでしょう。

価格と将来性のバランス

現在、AMDのRyzenは新しいAM5ソケットによって将来的なアップグレードの選択肢が豊富です。一方のIntelはLGA1700ソケットがそろそろ世代交代を迎えると言われており、長期的なパーツ流用やアップグレードを考えるならRyzenの方が有利と考える人も多いです。

また、同価格帯ではRyzenの方がストレージやメモリに予算を回しやすく、結果的にトータルでのコストパフォーマンスが高くなる場合があります。

最終的なおすすめ

総合的に見ると、「ゲーム中心+安定性重視」ならCore i5、「マルチタスク+将来性重視」ならRyzen 5が基本的な選び方の指針です。ただし、それぞれの世代やモデルによって性能や価格は変動するため、最新情報をチェックした上で、自分の使い方に最適な一台を選びましょう。

パソコン選びは一度きりではなく、将来の拡張や修理も考える必要があります。納得のいく一台と出会うためには、しっかりと情報を見極める目が大切です。



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